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#34 

【ホンネ】外国人からみたインバウンド動画広告|映像制作・動画制作ブログ


2018.5.25

こんにちは。
サーシャです。

映像ディレクターのサーシャ

 
ゴールデンウィークが終わりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
突然ですが、皆さんはいつかいってみたい場所ってありますか?みなさんにとって夢の国や観光名所。
時々、私もそんな気分で、世界各国の観光に関する動画をみています。
そこで、

ロシア出身の外国人ディレクターの私が、いち外国人からの視点で、「日本を紹介する動画」について少し考えてみたいと思います。

 
観光向けの動画って色々ありますよね。YouTubeでJAPANと検索しただけでたくさん出てきます。
例えば・・・

ほぼ10分ですね・・・。私は3分で観るのを諦めました・・・。
長いし、ゆっくり。今は簡単にガイドブックやインターネットで読めるのに、このナレーション・・・。 
今の時代ってインフォメーションが多くて時間が少ないです。だから、「私の動画をたくさんの人に観てほしい!」と思ったら、
 

忙しい日常の生活をしている人の心を、動かせないといけない。

大事なのは最初の3秒。だからオンラインのPR動画やWebCMだと、最初の3秒で心を繋がらないとタグを閉じてしまいます。
なので、長くてゆっくりな動画は時代に合わなくなりました。
かな〜。。
 
 
2つ目はこちら。
これは私もびっくりした!最後まで観ました!!

宮崎県小林市.......
外国人がでてくる街の観光動画は気になります!さらに不思議な感じで最後まで観てしまいました。ストーリーが面白くて行きたいなーと思いましたが、宮崎県小林市って、どこであるのか分からなかったです。東京のように誰でもわかる街ではないので、一瞬でも地図とかあればわかりやすくなるかも知れないですね。
 
 
こちらは移動式のラーメン屋さんの動画ですね。珍しい感じ。

アジア人でないと、ラーメンは日常なものではありません。そして、移動式のお店が珍しい!!
移動式のラーメン屋さんでラーメンを作っている日本人のおじいちゃんについての動画、それを見たことがなかったので面白く観られました。
ちなみに、上の動画を作った航空会社のANAGlobalの動画は短い動画をいくつもアップしています。東京、ショッピング、和食、京都など、町のガイドのような短い動画。一気に観られるので、時間がかからないし、日本の雰囲気を感じられます。
 
 
次です。

綺麗な動画ですね。
ただ・・・同じような動画は結構あるんですよね。同じ場所、ほとんど同じ映像。初めて観ると、確かに綺麗です!でも・・・10回同じような動画を観たら、違いがわからないんです。記憶にはなかなか残らない動画だと思います・・・。まあでも、一度目は楽しめるよ!笑
 
 
最後にコレ!一番みて欲しい動画です。

外国人が作った日本の観光動画です。

正直いうと、前の動画とほとんど同じと思ってしまうけど、違います!雰囲気が違います!
面白い角度があり、有名な場所も日常な日本もあります。カラコレも綺麗で、広い絵もあり、ズームアップもあり、良いバランスで流してあるので、退屈な気持ちが出ない。
音楽も、テンポがあります。音が早いので、心もドキドキしますね。急に沈黙になって一呼吸休める。テンポとリズムがあるので、尺は短くないけど、飽きずに最後まで観てしまいます!
動画は全体的に早くなったり、ゆっくりになったりする。スピードが変わるのも面白いポイントです。
 
あと、この動画は、私たちのような動画、映画、広告、CMを作ってる側の人間にとって、もう一つ面白さがあります。「これはどうやって撮ったんだろう?」「ふむー。これどうやって編集したの?」とか、ついつい考えてしまう面白さがありました。
 

車掌
 
日本の景色 撮影サーシャ
(↑私が撮った写真です)

 
さて、いろんな動画を観て、私も自分で紹介する動画を作りたくなりました。でも、失敗しないように大切なパターンをまとめましょう。

 

・最初の3秒が一番大事。

忙しい人たちは面白いところを待つ時間がないし、観るものを選ぶことがある。
 

・ドラマがあると、記憶に残ります。

見ていてワクワクするような動画だと、一気に引き込まれちゃいますよね。
 

・音楽で動画のテンポを変える

ずーっと早いとかゆっくりだと眠くなってしまいますよね。笑
 
そして、一番大事なのは、

・また誰でも作ってない紹介する動画を作ってみる!笑

 
心を動かせたら、最後まで観ちゃう!そして、友達に見せたくなりますね。
 
日本は本当に美しくて、他の国とは違う特別な雰囲気がある国。でもその特別さは有名な場所だけではないですね。特別さが小さいところに隠れているので、カメラを持って、特別さに気づいたら、日本の心を感じるかな。少しだけ。笑
 

(写真:Alexandra Kuznetsova)
サーシャ 映像制作・動画制作ブログ
 著者:サーシャ(ディレクター/フォトグラファー)